キャスト発表! ダブルキャストは、2回見て比べよう!!

本番まであと10日となりました。
役者の発表をいたします。

「マスト2023」キャスト紹介&登場人物相関図

以下は、注目のダブルキャストの紹介です。

 

① 林

10日:日向

【11日:北窪晋也

 日向君は「岡山劇団SKAT!!」所属。北窪君は今回座長!!中学の時は後輩と先輩の関係で、市民ミュージカルではおなじみの顔ぶれ、良きライバルです。さあ、どちらがモデルご本人に似ているか…?

 

② 教務主任

10日:佐藤富美枝

11日:楠本陽子

 あくまでルールを大切にする厳格で有能な教務主任。この役と次の雪川レイはダブルキャストのダブル(?)です。心の底ではリュウと武藤を心配している複雑な性格の教務主任。さて、その複雑さを、二人どう表現するか、見所です。教務主任の歌は2曲もあります。

 

③ 雪川レイ

10日:楠本陽子

11日:佐藤富美枝

 主役の一人カンナのデザイン事務所の社長。で、いわゆる憎まれ役!!この二人の演技は対照的です。でも、どちらの演技も憎ったらしいたらありゃしない!(笑)

雪川の歌も、またまた2曲もあります。

 

④ 祥

10日:ゆうきごろう

11日:神﨑翔

 カンナの夫。雪川レイの専属マネージャーで、雪川レイには絶対服従。そのせいで、妻カンナとの仲は危機的状況。二人の演技は、カンナに対する愛情の度合いと雪川に対する服従の度合いに微妙な違いがあって面白い!

 

⑤ リッチモンド・ウルフ

 

10日:上田剛久

11日:リヴェラ・エドウィン・レイ

 森教授にちょっとお聞きしたエピソードをめちゃくちゃ大げさにして創り上げた林のライバル研究者ウルフ。ある意味アメリカの象徴でもあるようなこの自信満々の役を英語堪能な上田さんとフィリピーノで英語堪能(?あたりまえ?)なエドちゃんが演じます。腹立つのに、めちゃくちゃミュージカル!って感じのこのシーン、英語とダンスと歌に注目です!

 

⑥ シャペロン閣下

10日:北窪晋也

11日:日向

 この世のものでないシャペロンとは一体何者なのか、それを二人がどう解釈するか?二人ともとてもいい声をしていますが、そのセリフ回しは全く違います!

 

 一番のおすすめ観劇方法は、2日とも見ること💕 それぞれの良さが、とてもよくわかります! 11日のチケットは厳しいですが、10日はまだお席に余裕がありますよ!

人生の師匠でもあり、何万人もいる教え子の一人…

 

 先日、役づくりのために今回の作品のモデルの一人である辰吉丈一郎君の恩師依田進吾先生にきていただきました。

 

 

依田先生は中学の3年間、辰吉君の担任であり、彼の才能を見出し、プロボクサーとしての道を開いてあげた方でもあります。今回のお芝居の中にもかなりデフォルメしてありますが、依田先生らしき役は登場します。その役を演じる2人(ダブルキャスト)は特に真剣にお話を伺っていましたが、子育て最中のママさん役者からは、「子どもを育てる大きなヒントになった」といっていました。

 

 

質疑応答も白熱し、予定の1時間を超えて話されたことはここに書ききれません。

ある程度はお芝居の中で書いていますので、ぜひご覧ください!

ただ、ここでは、一つだけお話をしておきます。

辰吉君が大阪に出ていったのち、病身のお父さんが亡くなるまで先生が14年間も面倒を見られていたという驚くべき話の後のことです。

亡くなられた後、お父さんが小学校の先生に宛てた手紙を、遺品の中から先生は偶然見つけられました。その一部を紹介してくださいました。(以前、NHKの「私を育てたごはん」という番組中でも、いくらかは紹介されましたが…)

 

「…私は最近こんなことを思うのですが、ダメな子を探してこいと言われたら大勢いる。けれど、不思議なことに、とりえのない子を探してこいと言われたらとても難しいのではないかと思う。大人の好みで、あの子はダメな子だと決められている子が多いのではないかと思うのです…」

 

最後に依田先生は「辰吉父子は私にとって人生の師匠でもありますが、何万人といる教え子の一人でもあります。」とおっしゃいました。

一人の生徒を特別に大切に育てることは、一人ひとりの生徒を平等に大切にすることとつながっていること、矛盾することではないこと、そんなことを感じました。

 

また、座談会終了後は、先生の登場シーンを少しだけ見ていただきました。役者さんたちもとても緊張していましたが、これからの豊かな栄養になったと思います。

子役たちも、恐る恐る(なぜ、恐る恐る?)ごあいさつ!

 

 

子役のお母さんの中には依田先生にご兄弟が教えていただいた方もおられ、とても懐かしそうにお話しされていました。

 

 

私が描く物語は、全くのフィクションですが、真実から紡がれたものがたりです。